美し山の桜

京都北部へ行ってきました。


常照皇寺(←煙る空気も映しこまれた写真が素敵です)
桜と紅葉の名所として知られるこちらは、光厳上皇により1362年に開創されたと伝えられています。
方丈北側の山畔を利用して作られたお庭を拝見。真ん中の滝石組から清らかな水が、池へと注ぎます。急斜面を止めるための岩が点々と肌を見せ、N吉は散漫な印象を受けましたが、T氏は「石を組んでないっぷりの自然体」を気に入っておられました。ま、見る人によって様々な解釈ができるということですな。


続いて美山へ。茅葺民家が連なる集落で、重要伝統的建造物群保存地区でもあります。
美しい〜。青い空、懐深い山すそに、角度を同じうして並ぶ茅葺屋根。これぞ、風土から人が生み出した造形ですね。
美山民俗資料館、ちいさな藍美術館、知井八幡神社へ。
美術館は、移住してこられた藍染作家新道弘之氏の住まい兼工房兼ギャラリーで、集落内で最も古い1796年築という棟札が出てきた御宅です。世界各国で集められたコレクションが素晴らしく、一見の価値あり。柄の精密なフランスのものなど、溜息でちまう。
神社は、木彫彫刻が豪勢でかわゆい。タケノコ生えてたり、色んな動物がにょっきりしてたり。


足を伸ばして、重文民家の石田家住宅へも。
所有者のご苦労をお聞きしました……。