01/さっぶー金沢2

国の重要伝統的建造物群保存地区(略して伝建)のひがしの茶屋街(←ぶんかちょ)へ。うーーん。町並みきれい過ぎる。店々も、N吉には微妙に古く感じられるお土産物店が多く、残念な感じです。ここで相方一句「伝建は 裏通りこそ おもしろい」。というわけで、うらうら歩いてみました。雪を載せた松や前庭のちょっとした木にもきちんと雪吊り(←こわ〜)が施されてます。金沢の庭師さんたちは、きちんと仕事があるんやね。素晴らしい。

そのまま、建築系の方たちの活動拠点cafe mojo(←これ見て行くべきじゃった)へ。がなんと!がーーん。お休みでした。泣。古ビルを借りてカフェ&ショップをされててぜひ行きたかったのに……むむむねん。外から覗いたところ、1フロアが広いから、かなり寒そうな気配した。

冷えてきたところで、お宿カメリアイン雪椿に到着。
ここんちは、以前から気になってたお宿。品よきおじ様が案内してくださって、お部屋へ。天井の高い、少女趣味に陥らない大人な洋風室礼が気に入りました!1階にも2階にもラウンジがあり、本と飲み物を楽しめるようになってます。のんびりしようかとも思ったけど、M氏から「美術館は夜が空いてるからおススメ」と聞いていたので、夕食がてら出かけることに。

3度目かな?の21C美術館。
雪に埋もれた建物から、温かな明かりが漏れて美しい。見たかった企画展オラファー・エリアソン展へ。乱暴に説明すると、光を用いた現代美術です。動く光によって自分の影の大きさが変わったり、色の付いた照明の部屋から別の色の付いた照明の部屋へ移ると目の錯覚か感じる色が変化したり、といった部屋ごとに不思議な気分になる展示でありました。自分の器官が感じる事象は光によってこんなにも左右されるんだ、と驚きます。しかしN吉としては、その作用によって空間の認識が劇的に変わるのかな、という興味があったのですが、空間認識の劇的な変化という点ではカプーアの常設作品(←これだす)のほうがやぱすごいな。……感受性がにぶいんかも。
常設も建物も楽しんでから、晩御飯へぷらぷら。

飛び込みでa.k.a(←こちらにコースめにうも)へ。
ここんちは、京都で有名&パリ進出えだクニさんプロデュースのお店だそうな。ちなみにN吉は京都店へは行ったことありませぬ。カウンターメインのお店で、20代後半♀多し。メニューは3500円のコース&単品は意外に少ない。店の作りからすると単品で呑み店っぽいのに、コース推奨なんすね、と不思議に思ってたら、そうか、客単価と回転率を計算しやすいからそっちに特化してはるのか〜納得。1月のお献立は、先付:のど黒(甘鯛)の唐揚げ 牡蠣と下仁田葱のソースをしいて/前菜:正月っぽく/椀:蕗の薹 海老 金平を射込んだ揚げ餅 白味噌仕立て/造り:鯛の薄造り あん肝ポン酢と金沢芹と一緒に/凌ぎ:白子ソテー寿司 蕪の浅漬けを挟んで/食事:ブリと九条葱、海老芋の炊き込みご飯/止椀:鯛のだし汁小吸物と香物/甘味:盛り合わせ3種、とゆことです。
「くずし割烹」とゆ謳い文句がよく理解できました。出汁で下味をつけ、+αやトッピング(柚子とか)で楽しませる割烹の基本を守りつつ、下味はかなり濃い目、ソースは洋のセンスを入れたもので軽く、でも下味の方向とは異なった味付で、舌の色んな部分を刺激される気がする楽しいめにゅーです。下味だけでも十分食べれるくらいの味付けなんだけど、ソースと合わせることでもひとつ驚きが!って楽しさなんすよ。素材の新鮮度だけで勝負しない、こゆお料理もありだなあと感心いたしました。
残念だったのは、椀の前に造りが出てきたこと(オープンキッチンなので、いくつかまとめて作ってはるのです)。「くずし」だし、こゆのもありなんか?と一瞬思ったが、献立ちゅーのは物語だから、味付も器も計算されてるはずなんすよ。ダメだししよかと思ったけれども、アウェイなんで黙っておきました。喫煙寛容だし、また行くかは微妙。

すっかりいい気分になって宿へ。つづく。