和歌山は暖かかった

お庭の会の2月例会で和歌山へ。和歌山に7件あるという国宝建造物のうち、4点を巡りました。


まずは興国寺。鎌倉三代将軍、源実朝の菩提を弔うため建てられたそうです。江戸初期の庭園は、昭和初期に改修。それをS氏が再整備なさったということで、お金と人のやりくり苦労を聞かせていただきました。寺伝によると、金山時味噌と醤油発祥の地であるそうな。

長保寺は西暦1000年創建。紀伊徳川家の菩提寺です。歴代藩主の墓地がでかい。ばんばん立ってる灯籠もでかい。全山の灯籠に火が灯る景色ってどんなんだろう。見てみたい。
南北朝に建てられたという大門、鎌倉期に建てられたという本堂・多宝塔・鎮守堂が国宝です。木組が密な大門は迫力あり。多宝塔もこじんまりしていますが、細やかながらもまとまったシルエットが美しいです。墓所への坂道から振り返るとやや上から眺めることができます。
    
奥深い山に抱かれた場所に善福院は位置する。間際まで迫る山肌は一面ミカン畑。高低差ある地に、青石による石垣がかっこいい。国宝の釈迦堂は鎌倉時代のものだそうです。禅宗様でぴょこんっと出た尾垂木が端整。1000年くらい前に、誰がどんなふうに設計したんかな。美意識と技術の拮抗に感嘆の声を漏らしてしまう美しさでした。
  
  
朝早くから夜までバスではほとんど寝てましたが、この日は珍しく暖かく、見学もつらくなくてありがたかったす。