Pen・山本周五郎・男の隠れ家・よしながふみ

Pen12/1「オトナの大学」(←こゆふーに目次をシンプルに見たい)
著者登場というのでチェックしたら相方購入済だった。ありがとー。
他の項もそれぞれおもしろかったけど、やっぱり饗庭さんの都市計画についての項は何度読んでもイイ。シンプルな言葉しか使ってないのに志の高さと楽しさが伝わってくる。まとめてはる方も上手なんだろと思う。
特集自体はさりげに大学の広告を入れてうまいなーとか、今の時期にこれを出すなら、サンデル先生に出ていただかねばならんかったんじゃなかろーか、とかは思ったが、よき一冊。
あ!あと、腕時計の広告が延々と入ってたのにはびびったな。


青べか物語 (新潮文庫)青べか物語(←amazonの評がおもろい)
江戸の近郷でまだ漁師町だった浦安に数年居を構えた山本周五郎によるの33短編。S39年初版の文庫です。
ディズニーランドができて高級住宅地になったという当地のことを知らないN吉(まだ鼠島に行ったことがない)には、地の歴史を辿る読み方はまったくできませんでしたが、それでもおもろかった〜!
エトランゼ(=作家)が旅先や滞在した地域について記す話って、知識階級の上から目線が気に障ること多い。ほやけど本作は、(幾分かは)そんなつもりな作家先生に心を許さず隙あらば金稼ごうとする、でも時折心を開く町の人々との交流が描かれている。名もなき人々の力強い生活が美しい。
数十年ぶりに現地に訪れた作家先生のことを全然覚えていないという当時のちびっ子。きっと覚えていないんじゃなくて、諸手を挙げて歓待してもらえると思ってた先生のことを警戒したんじゃなかろうか、なーんてイジワルな想像をしてしまいました。
それにしても、わしは勘違いしていた。これって井上靖あすなろ物語みたいに少年の成長物語かと勝手に思い込んでたよ。


男の隠れ家12月号「本のある空間、本とある時間」
なんか中途半端。本にまつわる仕事をする人を追いかける前半は、今までにも読んだことがある人や場所が対象だった。東京以外もまとめられているが、既読感あり。なんだか狙いがよくわからない。
東京で紹介されている場所はいったことがないところ多いので、そろそろとしばいてみたい。


きのう何食べた?(4) (モーニング KC)きのうなに食べた?4
ゲイを主人公にした単純なレシピ漫画じゃないのがこの作品のおもしろいところ。他のゲイカップルと食をともにすることで、社会や自分達のこれからを考えたり、一人ご飯で相方への感謝の気持ちを抱いたりと、食にまつわる様々な場面から現代を描いていてすごく上手。手軽な和風・中華風なレシピは多いので、もうちょっと洋風なものきぼんぬ。