SILTA/田辺聖子/池波正太郎/長澤池早子

SILTA15「特集 宮城鳴子フォーラム2010」
N氏にいただいたリトルプレス。クウネル系ではなくて、かっちりした造りで印刷もきれい。もみなどをふるう「箕(み)」というざるのような農具についての稿は、散りばめられた写真から、道具の繊細さが伝わる。使わなければ滅びていく、それが道具。まさに消えんとするものを掘り起こし、こうやって光を当てるお仕事、素晴らしいと思う。


夜あけのさよなら(←久しぶりにブクログ)
長い時間眠れず、夜中に何度も目が覚めてしまう。寝付けないので、軽く読める本を積読本からぱらぱらめくった。
田辺聖子は、古典ものしか読んだことなかったけれど、なかなかに個性的。本作は昭和49年刊で、千趣会の月刊誌連載されてたもの。へえ〜、そんな頃から千趣会はおもしろいことやってたんや。本町OLが主人公で、京都の不良学生や、会社の同僚、山の手のおじ様の間を揺れ動くという、道具立てだけみるとえらく下品な物語ですが、明るくぼんやりしたでも不安な空気が上手に描かれていて、不思議と読後感はさわやか。ふむ。他の作品も読んでみよ。


日曜日の万年筆(←ていねいに紹介してはるぺえじ)
こちらは日経新聞日曜版の連載らしい。ビジネスの新聞を日曜日に読む読者に向けて、ということをすごく真面目に考えて書いてはることが伝わってくる稿ばかりです。何より、仕事というものに対する著者のとにかく真摯な姿勢に打たれる。散歩ばっかしておいしいものばっか食べてる人じゃなかったんだ(←失礼すぎ)。
仕事とはかくあるべき、というより、その一段階前の、どう仕事に相対するか、という部分に著者が心を砕いていることが伝わってくる。


赤ちゃんが元気に育つ妊娠中の食事レシピ(←類書も多いんやなあ)
すいません。またネタものを図書館で借りてきてみました。
一汁三菜な粗食が多い……ていうか、普段自分が作ってるような地味〜なおかずが多いな。なんかもっとこう、華やかな食べ物を食べたいよう〜。