SAVVY/BIGISSUE/広告/小関智弘

SAVVY3月号(←そばカフェさらざんさんも)
雑誌が読みたいなーと思って書店へいくと、そうだ、この時期にいつも京都特集なのでした。
京都は小さな町なので、行くぞ!と構えなくても、ふらっと足を伸ばせば楽しい風景に出会えます。こんな場所にもこんな素敵なお店が!なんて記事が満載で、そろそろ街歩きに出かけねばならぬぞい。北大路から北山にかけての、パン地図に釘付け!


BIGISSUE158号
最近手に入らないこの雑誌、相方が買って来てくれました。
特集は「いま、当事者研究の時代」として浦河べてるの会(←wikiです)が取り上げられています。べてるの会については断片的な知識しかなかったので、ありがたく読みました。ロールプレイって体験したことなく、なんとなく見るのもやるのも恥ずかしい気持ちがあるのですが、客観的に見る場をつくる、ということなんだろうか。
会にも、その取り組みにも、今更ながら興味が沸いてきた。


広告1月号「デザインは生き残れるか?」(←直感購入された方の感想に賛成!)
この問いのたてかたは今一つよくわからないな。反語なのかしらん。
「パートナーをデザインする」でぬいぐるみロボットぱろ(←動画ですよー)とラブプラス(←ますますやりたい)が取り上げられている。
未だにやりたくてたまらんラブプラスですが、リアルタイムモードは、どんな人が使ってるんだろう。束縛されない束縛、意のままにならぬ時間と関係をゲームと作り出している人の話を聞いてみたい。
あと、パロがなんであざらしかというと、犬や猫型ロボットだと、その振る舞いが記憶と異なってしまう事態が発生するから、わざと近くない動物を模したんだって!へえ〜〜。
関係をデザインするということは一見危険に思えるけれど、行為や思いの学習の窓口として、あらかじめデザインされた関係に触れるのもありなんじゃないか、と感じた。


春は鉄までが匂った(←こちらは名文集か)
書名にやられた。
本当に春に鉄が匂うのかは知らない。気温が少し上がって、ほのかに汗ばんだ掌で鉄を触ると、手に金属の香りがついたことを思い出す。目の前にある鉄は匂わないのに、鉄を触った自分の掌からは金属の匂いがした。不思議で何度も触っては鉄と掌を交互に嗅いだのは、あれは、春だったんだろうか。
芥川賞直木賞候補になりつつ、長く旋盤工を続けておられた(←インタビュ)によるルポ。
納期も支払いも厳しくなりつづける町工場で、1ミリでも1秒でも、効率をあげるために頭と体を総動員させる毎日が、決して悲惨ではなく、つらいながらも喜びをもって綴られている。新しいことにも臆せず挑戦する。そして創意工夫によって結果がでることのうれしさ!楽しさ! 生きることと、手を動かし頭を動かし働くということが、がっちりと分かちがたく結びついている。書かれている技術のことは、恥ずかしながら、全然わからない。でも、働く人すべてにおすすめしたい。明日もまた、元気で働くぜって絶対思うから。1979年初版なのに、ちっとも古びていない。杉浦康平鈴木一誌さんによる装丁もめちゃかっこいい。
仕事を全うする人の本として『巨人ナインが愛した味』(←かこかみん)を思い出した。


あとAERAやら。久しぶりのAERAは全然おもしろくなかった。わしはすっかり読者層からはずれてしもたんじゃろか。