モダンなビルを下から上へ

京都の堀川五条には、増田屋ビルという賃貸ビル(←欠かさず情報発信してはるのが◎)があります。内装がいじれて家賃も安いのか、ものづくりをしてはる人たちがアトリエ兼ショップにしてはったりしておもしろいところ。
月市というイベントが気になっていて、久方ぶりに出かけてみました。


うつわ hakuさん(←日菓さんとのコラボ気になる!)は、先日出かけたルーシー・リーの流れを汲むような、品の良い器がたくさん。テストピースを見せていただき、その緻密な土の配合加減に感心する。もはや科学やね、これは。もすこしお話したかったのですが、レッスンしてはったのでちょっと遠慮してしまった。またお邪魔したし。


このビルでいつも一番長く滞在してしまうのが、古本屋さん砂の書(←店主は寺井さんと言わはるのか。空間の魅力もよくわかるぺえじ)。膨大な知識あふるる店主さんに、いつも自身の浅薄さを見透かされそうで緊張しつつ気になる本が必ず並んでいる棚を上から下まで拝見します。温かい紅茶をいただきながら本を選べる贅沢な時空間。迷って1冊だけ購入。
ところで、「本を作ってるくせに古本好きとは」なんて言われることがあるのですが、古本屋さんが好きです。安く買えるから好きという以上に、古本屋さんが編集した、時を経て目の前に現れる本との出会いが、新刊書店以上の興奮をもたらすから。とはいえ新刊書店が嫌いというわけではなく、新しい世界との出会いがあるのはやっぱり新刊書店。N吉の中では両方とも矛盾せず存在している大事な場所なのであります。


各階では、2〜3組の女子グループともすれ違う。決して盛り場ではないのに、わざわざ足を運ぶ魅力のある場所になってるってことですよね。なんだかうれしい。ビル内では様々な凝ったフライヤーも入手できます。それもまた、楽しみ。
←関係ない写真。だっこ犬