LOVELOVEあいち2

で、石上純也展。
N吉、基本的に新しい建築には懐疑的なんですよね。でも新しい試みや、新しい志を見せてくれるものは大好きなので、この企画展には興味津々でした。建築はシェルターではなく環境、を目指してはるそうです。極限まで細く軽いものによって作られた空間は、ふんわりとした空気の存在さえ感じることができるような錯覚を覚えます。
経年変化についてはどう考えてはるんやろ。神奈川の実作(←木製の家具がええな)の、30年後を見てみたい。


豊田駅前でセグウェイみたいな二輪車実演に興奮する相方にお付き合いしてから名古屋へ。


あいちトリエンナーレの納屋橋会場(←会場写真あれこれな方のぺえじ)へ。

運河沿いのこのあたりは、近代建築の加藤商会がタイレストラン(←建物・食物いずれの写真もクリアな方のぺえじ)になったり、川沿いを整備したりとちょっとこぎれいな場所になっています。そのすぐ近く、閉店したボーリング場が会場になってました。予習により、日曜の13時・16時しか上映されないヤン・ドーフン(←いつも参考にさせていただいているYoginiさんのぺえじ)という方の作品があると知り、まずはここを目指したのであります。時間ばっちり!
広いワンフロア、九つのスクリーンに別々の映像が流される。モガモボ時代を舞台にした白黒映像(どの女性のワンピースも頗る素敵)で、恋愛モノやら活劇やら。同じスクリーンには繰り返し同じ映像が流されてるみたいに見えるのですが、実はテイク違いだったりすることが予め知らされます。どう違うの?各スクリーンの映像に関連はあるの?と疑問がもりもり膨らみます。また、会場内を移動しないと全部の画面を見ることはできないので、暗闇の中でみんなウロウロ動き回る。座って見る人、移動する人、明かりは各スクリーンだけなので、そこを横切る人さえもまるで作品みたい。相方は「若人がデートで来たら手をつなごうとかドキドキするかも〜」などと言いだす。相変わらず甘酸っぱい人やね。でもたしかに、そういう行為が起こることも期待して「場」を作ってる作品なのかも、という気がした。

ところで、一世を風靡したボーリング場って、今、あちこちでリノベされてるみたいで面白い。めっぽうコアな使い方としては、美術館になってるところがあるんです。鳥取の渡辺美術館(←怪しくて素敵だよ〜)。あれ、話がそれてもた。続く。