じるじる読書

もやしもん9
農業系大学を舞台にした漫画。実写ドラマにもなってるらしいが見たことない。
本巻は伝えたいことが多すぎて台詞が多すぎて、あんまり絵が楽しめなかったのが残念。醤油樽の菌と味噌樽の菌が、軍隊ばりにモールス信号でやりとりするのはかわゆかった。
食料自給率をカロリーベースで算出するのはなぜ?とか、GDPの1.8%しか占めない農業生産に人口の1割が関わってることから起こる黒い霧とか、担当さんが調べてはるのかな?な数字が満載。作者や周りの方が手を抜かず、人口に膾炙している漫画だからこそ、な問題提起な攻めの姿勢がかっこいい。
社内漫画部のM部長、ご貸与御礼どす。


巨人ナインが愛した味(←目次が詳細な版元さんぺえじ)
G軍関西遠征時の定宿竹園旅館にて、長く料理長を務められたオロ様父君による一冊。編集力が遺憾なく発揮されており、前半では選手&監督について仕事と絡めた思い出が語られ、後半には彼らに愛されたレシピが惜しげもなく披露されてます。最後には、長島茂雄さん他からのメッセージ。
プロフェッショナルの仕事だ。もともとお肉がおいしいという宿の特長に加え、元球児で関東出身の料理長が、消化のよいもの、飽きないもの、薄味すぎないもの、そして待たせず食べてもらえる工夫等等、プロ選手への尊敬の念をたぎらせながら、日々まい進する。その思いと味(とたぶんお人柄)が軍に伝わっていく。仕事に打ち込むことで絆が生まれていく様子が見えてくるのです。
働くって、日々決まったことをこなすことではない。相手があるし、誰かに喜んでもらえることに自分が切磋琢磨することによって、また新しい自分と地平が見えてくる。そんなことを教えていただいた気がしました。
後半レシピは、スーパーで売ってる肉とは見るからに違うお肉なので、腰が砕けてまだ試せておりませぬ。料理長によるお料理を一度体験してみたいなり〜〜。


d design travel OSAKA
北海道、鹿児島ときて、大阪がでました! 「観光を変える!」という意気やよしな英文併記。スポンサーを多く巻き込んで低価格を実現してはることも、新しいビジネスモデルだと尊敬の念を抱きます。
ロゴ、プロダクト、建築、そしてそれらを作り出そうとしてはる人、しくみまで掬い上げて誌面に、という心意気をすごく感じるも、元地元民ならではな「ん〜もっとええとこもあるのに〜」という思いで悶絶。
巻末の他都道府県の紹介はいらないような気がするけれど、シリーズ展開と広告的には必要なんだろか。