駅で映画が見られる件

無駄空間がたくさんある京都駅ビルの一画を使って、今年も駅ビルシネマが開催されています。
ブリジット・バルドー(BB)生誕祭が行われてたので「殿方ご免遊ばせ」を見てきました。



無垢で甘えんぼな表情と、ボンキュッボンな体型は、今見ても世の男性をとろけさせたことと容易に想像できます。物語は、野心的な浮気男に惚れて結婚した大統領の愛娘が、夫の愛を試してさる国の王をたらしこんで……という内容。さすがフランス、結婚しても浮気は当然!な男&女ばっかりで文化の違いを感じるわー。


お気楽な内容はともかく、音楽・衣装・ロケが素敵だったあ。
凱旋門をバックにBBが真っ赤なオープンカーを駆るOPに釘付け。女声のスキャットが、本編になって男を同じ車で追いかける場面では男女二重になってる小粋さ。カラーを使う喜びに溢れた色彩設計がいちいち眩しい。
父親の謀議舞台となる郊外の別荘での鴨撃ちでは、中廊下にたくさんの部屋が並ぶセレブの別荘建築&インテリアも楽しめます。
そしてそして、この鴨撃ちでのゆったりブラウス&ぴったりパンツ&長ブーツといったいでたちから、夜会での真紅のカクテルドレス、ジャージー素材かな?胸も零れ落ちそうなぴったりした黄土色のワンピース、薄いグリーンで楕円な襟開きと七部袖がかわいいツイードっぽいスーツ。一枚の布から起こしているはずなのに、ぴったりとBBの体にあったコスチュームの数々は嘆息モノです。目覚める旦那様に朝食盆をもって白いエプロンで現れ、踵を返せば長シャツにエプロン(=太腿以下露出)というエロガッパにはたまらん演出も。
ちうわけで、めっちゃ楽しめました。

毎年、凝ったラインナップが楽しくて、でもそうそうは行けなくてってところですが、12/29までなので、また行きたい。