相方でびう

京都では町内の最重要行事、地蔵盆の季節とあいなりました。今年は、相方でびうのため、夏休みに京都にいたわけなのです。


前日の夕方帰宅したら、町内の御宅の軒先に、ずらっと提灯が吊り下げられていました。もちろん我が家にも。いったいどなたが?


当日は、朝10時からお地蔵さんの前に町内の人々が集い、若いお坊さんによる読経。浄土真宗らしい。数は少ないながらもちびっ子もいるので、読経中もわさわさしてて、厳粛な雰囲気ではない。路地奥にあるお地蔵さんはきれいに飾りつけされています。
お坊さん退出後、お茶とお菓子でみな、しばし歓談。


お飾りは、夕方に役の方々が各家に配ってくださいました。


夜の親睦会は新町の木乃婦さん(←○Fさんの文章は相変わらずあくが強い)にて。
鱧寿司・銀杏・無花果・サツマイモ等の八寸、刺身、鱧と冬瓜の吸い物、飯蒸し、鮎塩焼、鱧柳川風、生姜ご飯、漬物、グレープフルーツのゼリーにビールを。


出汁が決して表にでることはないけれど、きちんと仕事のしてあるお料理ばかり。満足しました。お年寄り(かつ、檀家遣いなどしてはる方も)の多い会なので、お献立はかなりオーソドックスだと思いました。器に、メロメロ。赤絵の薄手の取り皿や、丸みを帯びた五角形の藍菊紋皿など。いずれも手書きで、決して華美ではないのに使いやすい、品のよいものばかりでした。
グルメ星付けサイトで、賢しらに辛口をつけるのが流行っている昨今ですが、こういうお店の真価というのは数回通ってみないとたぶんわからない。一見客には冒険のない献立にするだろうし、手荒に扱われては困る器は出さないだろうし。客の顔を思い浮かべながら仕入れ、調理してもらえる場に遭遇できた気がして、すごくうれしかった。また行きたい。
ちなみに、初めて京料理を京都で食べる相方はひたすら感動してた(焼肉ラヴでマナーとか心配だし喜ばないかも、ってことで連れてったことない)。