ひれひれ読書

銀幕のインテリア(←短いのに上手にまとめてはるなあ)
たしか鬼子母神の古本市で購入。建築家で、かつ詩人でもある方の執筆なので、重たいかなあ?なんて思ったけど、結構ボリュームあるのにすいすい読めた。読売新聞の連載が元らしい。
家具の他、空間やしつらえの話も多くておもろ。西洋人は靴を脱がないから内開きのドアとか、そのドアにまつわる態度とか。風土が家のつくりに反映されてて、知らない土地の風土を、文化も含めて映画で見るというおもしろさ。西洋の作品が多いけど、最近のアジア映画も俎上に載せたらおもろいんじゃないかな。
映画の写真が見にくくて、ここ10年ばかりの印刷技術の進歩を感じる。


東洋経済「バス大異変!」
地域公共交通の話ばかりではなく、車体やら、鉄道との競合やら、さまざまな事象から、現在のバス業界が置かれている状況をあぶりだす。視野が広がりました。とはいえ、これって投資家目線?地域からの視線ではない気がする。
ニーズがあるから、事業者たちは法律をめっちゃうまく使いこなす。「成功するコミュニティバス」でも記されていたけれど、道路運送法を特例的に使ってるような試みを、うまく拾い上げて仕組みにつなげていかないと、ですね。


米子市公会堂(←トゥギャッたのまとめもある、保存活動)
岩波写真文庫的なかちょいーつくりの非売品冊子。
めちゃくちゃシャープでかっこいいつくりなのに、建物の基本情報がないなど、ちょびっと残念……。
もし欲しい方がいらっしゃったら、まだ残部ございますので、お知らせ下さい。


自分たちよ!
以前、伊丹十三記念館に行って初めて知ったのですが、めちゃくちゃおしゃれで知識人だったのですね、伊丹十三さんって。映画監督さんとばかり思ってました。
モノンクル(=僕のおじさん)という雑誌、おぼろげながら覚えてます。その人生相談に岸田秀福島章とともに座談回答する。人の相談に応えるということは、つまり、自分の生き方も少しずつひっぺがされていくということなんですなあ。こうやって文字に残ると怖いや。
それはともかく、組版も、各タイトルに合った活字の使い方がなされててかっこいい。絶版だけど価値ある一冊。
↓関係ない写真。萌看板。