しわしわ読書

ku:nel京都特集(←さわやか)
尖がったお店ではなく、生活に密着しているお店をちゃんと紹介してはるのがすごい。例えば京都にはリヤカーや軽トラによる野菜売りさんがいてはるのやけど、おかずを売ってる人がいたとは知らなんだ!なおじちゃんとか。そういえば、東京でも豆腐リヤカー店が隆盛とTVで見たな。買物難民が取り沙汰される現在に、もいちど注目される商売だと思う。


JDAmag 創刊号(←お勉強さんのぶろぐ)
ぷりままさんにいただいた、激レア自衛隊広報誌、第二弾!
編集はマガジンハウスっつーことで、写真やレイアウトに余裕あるつくりです。恋愛指南(ジャージと戦闘服=ジャー戦で臨め!)とか、引越上手記事とか、これまた生活に密着した内容でおもしろかったけど、白眉は連載初回の「幕僚の妻たち」。あっけらかんと、でも「一番いてほしいときに夫はいない」ことを受け入れて生きてはる姿が神々しい。「銃後を守る」って言葉を思い出した。


アメリカ大都市の死と生(←都市系の書評はやっぱ松山さん!)
ボリュームある訳者解説で、美点と欠点が余すところなく紹介されていますので、そちらから読むとええと思います。
執筆動機は防犯らしい。そして、町を生かすために何度も出てくるキーワードが「多様性」。いかにもアメリカ人!と思いつつ、読み進めると、実は利便性はあるのに一度すたれた地区に新しいお店ができて街が活性化していく、という例は大阪のアメリカ村やらで気づいてきたことであったり、地価により同一地区に居住する人間の階層は均質になりがちなので古い建物の混在によりそこに幅が生まれる、といった、なんや、今の話やん!な事柄がいっぱいでてきて、この本が古典たる所以がお腹に落ちた。今更ながらですが、大おススメです。


実践!交渉学(←amazonn紹介がうまくいかない〜)
相方本棚より拝借。「術」じゃなくて「学」なのが味噌ですね。お互いの利益を最大化する交渉こそが、次に続いてまたお互いのためになる交渉に続くんだ!という熱い気持ちに溢れてます。ひ〜相手が賢すぎて交渉なんてできんべ!な人とも、ん〜コイツは自分の言いたいことしか言ってないべ!な人とも相対したことあるN吉には、学ぶところ大でした。でもやっぱり、常に対等ではないのが交渉というものだなあ、という感想をもったりもして。