ハイソ家およばれ

夫婦でご招待いただいてN氏宅へお邪魔する。
ひいおじいちゃんが普請して自治体に寄付した道があるという由緒正しい名家です。事前にぐぐる航空写真で調べたら、信じられないくらい広い緑地で、庶民派代表な我らが……ええのか?と腰引けまくり。
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重森三玲作のお庭を拝見する。写真では何度も拝見してたけど、目線の高さと位置を変えながら見ると、奥行きの認識によって石の印象が変わる。そして乾いた石に水を打ってくださると、表面の輝きと色の変化によりまた新しい景色が広がるという、贅沢この上ない観賞をさせていただきました。


敷地をぐるっと一周して、古木や岡田孝男作数奇屋家屋外観を拝見。雨戸の精緻さだけで、素晴らしい造りとわかる建物でした。中を拝見できる機会があるとうれしいな。
お昼をご馳走になる。近代和風のお座敷でこういうお接待って、慣れぬので緊張しまくり。ほやけどこのお重がまた、おいしーねん。ほやのに我らときたら、空豆の皮までがっつりいただくN吉、お味噌汁を出していただく前にフルーツまで平らげた相方、と暴れ奉行な無マナーっぷり。恥ずかしかったですっ。Nさま、お許しください。


食後は、若葉溢れる桜を満喫できるソファにて、おいしいケーキと珈琲を頂きました。普請の素晴らしさはもちろんなのですが、お母様が今朝活けてくださった芍薬の気高さ、立ち居振る舞い優雅な奥様、そして暖かくて楽しいお話をくださるN氏が醸し出されるゆったりとした気分が本当に心地よくて、ぺらぺらおしゃべりしてしまいました。ノブレスオブリージュって、こういう方達のことを言うねんなあ、と人生においてご一緒させていただける僥倖をかみしめたであります。いや、大げさじゃなくて、ほんまに。


Nさま、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくご指導くださいませ。