勢い込んで

ぴり様にお声がけいただき、長谷川等伯展(←なんかぺえじが微妙だわ)へ。


調べてみたら、京都は会期がたったの27日!なんでこんなに短いねん。
やぱ朝イチで行くべきか、と待ち合わせたら、30分くらい並んだかな?おしゃべりしてたので全然苦痛ではなかったが、11時半ごろ出たらほとんど並んでなかったので、お昼前に行くのが狙い目かもです>これから行く皆様。


国宝の松林図屏風(←画像検索してみてくださし。絶対知ってると思うから)で著名な等伯は、近年、若き名が信春で、北陸の出身だと判明したそうです。美術史家さんたちのご研究による賜物展覧会ですね。
まずは法華宗徒の中で、宗教画から足を踏み出したという初期作品が並ぶ。派手どすな〜。後年の枯淡な墨絵と同じ作者とは思えない。ともかく赤や金をようけ使ってはります。表装も金糸に派手柄が多くて、うるさい感じ。
墨の表現は光と陰によって変わるのに、色の部分はぺったりフラットだったりして、その違いはどこから来たのかなあなんて見ながら思っていました。
長男の7周忌に完成した涅槃図はびっくり巨大。その大きさにともかく度肝を抜かれるけれど、鹿や猫の悲しい顔を見ていたらこちらまで悲しくなってくる……。元気出して、お父さんって。
最後の部屋が松林図屏風。いくら撮影・印刷技術が進歩したとはいえ、これは、生で見なあかん絵です。同じ面に書いているのに、墨の濃淡だけで前後の関係が、前後の松の間に霧のような空気の層があることがわかる。キャプションにもあったけれど、「見えないものを描かないことで描いて」るんですよ!う〜、言葉では伝わらないかもしれないなあ。加えて、今回生で見て思ったのは、一番手前に描かれている松の表現。抑制されたストロークで均質な枝ぶりが描かれている。鍛錬を積んで、身体を制御できてこその連続模様ともいえる筆捌きに驚嘆します。ほんとに素晴らしい作品。


お昼は、お向かいのハイアットリージェンシー京都へ行ってみた。
現代の作家さん展示と、セレクトショップ京を覗きたいぜ、ってウロウロ。展示はぞんざいで案内もない扱いでしたが、どれもレベルの高い作品ばかりで、見ごたえあります。個展があったらみたいなって人も何人かいらっしゃって、中でも潤inoueさんがクリアな色遣いで気になりました。


ででで、ランチはThe Grillへ。スパークリングワイン/前菜はブッフェ/メインはチョイス/デザートはブッフェに飲み物で4000円くらいのコースを。(←PDFどす)
むふ〜。お昼から泡立つアルコールなんて、なんて素敵な休日なのかしらん〜。このメニューは、前菜もデザートもブッフェで品数めちゃ多し!ちょこっとずつ色々……と思ってるのに、気づけばお皿はてんこ盛りっ。かぼちゃの冷たいスープがさらっとしてておいしかった。メインはカリフラワーのソースに惹かれて鯛を選んだけれど、ん〜、鯛はちょっと生臭かったです。デザートは……もう苦しいよとかいいながらも、またもやがっつりいただいてしまいました。でも制覇は無理でしたけど。焼き菓子やしっとりロールケーキが旨かった。


重たい腹を抱えてまち歩きへ。つづく。