てわてわ読書

獣の奏者(闘蛇編・王獣編)(←あらすじはwikiでどうぞ)
たまにムショーにファンタジーが読みたくなる。この作品はおもろいという評判だしアニメにもなってるし、気になってたところ、T氏にご貸与いただきました。ありがとうございます〜。
つらい試練から幕が開きつつ、単なるビルドゥングスロマンには陥らず、政治や異なる生物とのコミュニケーションなど様々な要素が散りばめられて、大きな物語の中で登場人物たちが生き生きと動いていく。おもしろいです。ドキドキしたり泣けたり。導入部で、においや手触りといった視覚以外の情報がとても丁寧に描かれていて、これがおそらく世界観を読者にすんなり受け入れさせている秘密だろうと思った。


ワインの本
金沢の往来堂で買った一冊だったかな、たしか。
教養がないので、たまには勉強してみっか、と読んではみたけれど、全然頭に入らんよう。だいたい、地理がわからんし、地名か葡萄の種類かぐるぐる。道は険しい……。ま、おいおい参考書的に読んでいこうかと。


三低しゅぎ
対談本ってほとんど読まない。書いた本に比べて内容が薄い気がするから。ほんでも対談本には、話者の間に流れる空気感を読むという楽しみがありんす。本書では、巧みなリードでキャッチーなまとめに落とし込もうとするミウラ氏と、戸惑いながらもそれに乗ったり足踏みしたりというクマ氏の緊張感あふれるやりとりがおもしろい。内容にはそんなに目新しいとこがあるのか疑問ですが、博学なお二人がそれぞれの知識を披露しあい、それにまたお互いが熱く食いつくところに引き込まれました。


手の間 創刊号(←各号もそそる)
地方出版物好きな相方土産。福岡の編集オフィスが、ギャラリーや角打ちとして使えるをつくり、そこでの催事や人とのつながりを落とし込んで雑誌にまとめてはります。クウネル+暮らしの手帳を男前にした感じ、かな?ちょっとちがうか??
ラインナップも内容もめちゃくちゃ充実していて、読ませます。左官さんへのインタビュや、町の変遷を18人から聞き書きで辿るなど、創刊号からこんな濃密で大丈夫!?と心配になりますが、まだ続いてると思う。福岡へ行く機会があったら、ぜひ寄ってみたい。