ぎしぎし読書

sumus13まるごと一冊晶文社特集(←まるごと晶文社愛、って笑いましたよ恵文社さん)
池袋ジュンクで。晶文社が縮小した衝撃、大きかったもんな。関係者インタビュ、読書人さん達がそれぞれ思い出を語る、といった頁もよかったけれど、いちばん熱心に読んだのは、書店向けの営業ニュース採録。イラストや、営業さんのラーメン屋探訪記事なども織り交ぜつつ、push本をどうやって売ってもらうか、棚のジャンル、他社の類書など、色んなアイデアがぎっしり詰まっています。素晴らしいです。物を売る原点って、こゆとこにあるのだ。


性犯罪被害にあうということ(←たくさんの意見の頁があるので、アマゾンにすることにした)
金沢のあうん堂で。これは読みたいと迷いつつも入手する踏ん切りつかなかった一冊。
被害者なのに性犯罪というだけで理不尽な扱いを受ける。それって、当事者が声をあげにくい社会であるから。
N吉が痴漢にあった時、仲良し♂に伝えたところ「魅力的ってことやん」って言われて開いた口がふさがらんかったことがある。なぐさめてくれてるつもりだったんかも、やけど、性に関する話題と言うのは、性差・個人差がものすごくあるんだなあと感じた出来事だった。
本書では、事件後起こった心理的・肉体的・社会的変調を、作者が冷静に描く。こうした当事者の声が増えて、被害者がしてほしいこと、に敏感な社会になってほしい。そして、暴走族が珍走団と馬鹿にされるように、加害者や加害候補者に「恥ずかしい犯罪」であることを刷り込む方法はないものかと思う。


クリネタ8(←詳細目次)
池袋ジュンクで。もう古希を迎えられた、イラストレーター長友さんが中心になって作っておられる小冊子。てゆか、この冊子、今まで知りませんでした(恥)。ヘアデザイナー川島文夫さんとの対談、中洲通信発行者の藤堂ママへの記事等など、読んで楽しいし、文字組の頁の凝りっぷりには驚嘆でございます。そういえばずいぶん昔に聞いたけど、天王寺の新宿ごちそうビルは長友さんがオーナーという話は本当?


私んちにくる?(←おうち探検)
図書館で。毎日献立が載ってるこぐれさんのぺえじで、時々写真に写る床のタイル?が独創的だなーと感じておりまして、家について書いておられる本があったので読んでみたわけであります。あんれま、室伏じろうさんの設計(←おお!建もの探訪にも)だったんですね。タイルは自分でパターンをデザインしてモロッコで発注とな!うーむ、常人には無理っす。それはともかく、来客好き・ふるまい好きなこぐれさんかと思っていたのですが、やっぱり自分の好む人だけお迎えしたいんだそうで、やっぱそれはそうですよなあ、と思ったことでありました。
←関係ない写真。バタ臭い狛犬