がたがた読書

ナガオカケンメイ(←へえ〜!)とにっぽん
相方本。プロポーショナルフォントの縦書きは読みにくくてたまらん!と思いつつ、でも書かれている内容は、とても刺激的で大賛同。東京以外で伝統的なものづくりに関わってる人の、希望なんじゃなかろうか、彼は。繰り返し出てくるのは、お国の取り組みじゃダメだよ!という危機感。自ら動いてお金を出して責任をもって、という言行一致が後に続く人を生む。カラーページの入れ方も、うまくてかっこいい。

河童が覗いた仕事師12人(←こちらが詳し)
たしかオヨヨ書林で。1987年刊。脂ののりはじめた1940年代生まれの第一線芸術家との対談集。残念ながら、河童さんの素晴らしいイラストはほとんど入ってませんが、それを補って余りある話術を堪能できる。頭角を現す人々は才能だけではなく、こんなに努力をしているのだ!ということを河童さんが細やかな下調べを伺わせながらあぶりだしていく。いちばんおもしろかったのは『野菊の墓』『Wの悲劇』の澤井監督。自らの想いを作品に出すまでの道程が克明に引き出されています。他も、はずれなし。おススメ。

フリペ2点
金沢で得たEqual、vol.13。特集大村剛さんの陶芸作品(←画像検索すると技巧偏重に見えるけど……)は、キチキチカクカクして不思議な感じ。実物を見てみたい。映画のレビュやアートマップなども感度高いつくりで、地元にいたらこれは追いかけたいぞ!というフリペです。
相方土産の因島のIJ創刊号(←画像多くて内容よくわかります)。ぶらぶら散策マップとか、ご当地グルメ紹介とか、創刊号でこんなに盛り込んで大丈夫〜?と心配になるくらい楽しい。島の空気を嗅いで、ウマメシ食べたくなっちまう。
世界短編傑作集2江戸川乱歩編(←素直に版元さんへ)
からいもブックス(←精力的に回っておられます)で購入後、引越で行方不明になってたのようやく発見。ルブランのルパンものから密室殺人まで9編が。今となってはわかっちまう展開も少なくないんだけれど、それでも、欧米の風俗とともに謎解きも楽しめる作品集ってほんとに楽しい。