北の地建築展

京都工芸繊維大学で開かれている本野精吾展(←あおい先生によるご紹介)へ行ってまいりました。
昨年の近代美術館の上野伊三郎展など、京都のモダニズムについては少しずつ認知が進んでるようです。本野先生はDOCOMOM Japanの25選にも選ばれたコンクリートブロック造の住宅で知られる建築家。お仕事中のS氏、Y氏にご挨拶して会場拝見。

読売新聞を興した父親、外務大臣にもなった兄をもつ選良なんだ。今の三菱地所勤務時に、浅井忠を喪った京都工芸繊維大学武田五一に請われ、教授に就任しました。

会場には設計図や模型のみならず、写真や家具、デザインした食器などの現物も並んで、本野という人の全貌を見せるぜ!っていう丁寧な展示がなされています。企画者K氏の力と汗が伝わる。
それにしても、建築家としての本野先生ってすごいのでしょか?うーむ、よくわからん。三次元より二次元の方が上手な気がします。それより感じたのは、選良たりうろうとする使命感。新しいもの=素晴らしいものを取り入れ、あまねく紹介してという信念のようなものが感じられます。器用だし努力家ですよね。南画描いて、コンマス務めて、エスペラント語ものしてって。写真でお顔を拝見しても、後半生はまるで求道者のようにそぎ落とされた頬と鋭い眼が印象的でした。

この日開かれていたシンポジウム(←ご卒業生。学食ネタがつぼった)には、もともと間に合わないはずだったのだけれど、S氏に促され、ちと覗く。満員……と、熱心に立ち見するT氏発見!ご挨拶して近づけば、O氏もいらさいました。こ、こんな、講演者の姿も見えない、声もよく聞こえない寒い場所でまだ1時間以上も……無理!寒すぎ!!とO氏をソソノカシて離脱、左京区民憩いのレトロ喫茶「狩人」(←マニアックな場所を紹介されてます)でだべだべいたしました。
冬のゆるい陽射しの中、ふうふうカフェオレ。ベタなお話、楽しかったれす。三条京町家、気になる(←信さんは信念もった不動産屋さん)。

もいちど校内へ戻ってS氏にご挨拶後、失礼いたしました。松ヶ崎駅前のツタヤで久しぶりに雑誌ウォッチ。女性誌の勝負は、厚さで残酷に眼に見える。春のトレンドを知りたかったのですが、次の給料日頃発売号がツボらし、とあたりをつけて購入せずでした。

チケ&図録をありがとございました!チョコすっかり忘れててすんまそん。