堺は都会

庭の見学会で、堺へ行ってまいりました。
←南宗寺。周りの木々が茂りすぎらしい。
普段ほとんど足を向けることのない土地だけど、中世以降、貿易で栄えた港湾都市で、千利休やらお茶関係史跡も多いところなのでございます。地図をみると、海から町割りされてるっぽいキチキチ街区。お寺も多い。
祥雲寺(←こんなページ、誰のために作ってんの?)へ。豪商の谷正安が1600年代に開いたというお寺。かなり横長の枯山水です。第二次大戦の空襲で灰燼に帰し、岩に火が回っているのがわかって痛々しい。花崗岩は火に遭うと玉葱の皮のように向けてしまうそうです。普通、お庭の石って崩れない限り形が変わらないものだと思っているけれど、ここんちのは違う形だったのかもしれない。

海会禅寺(←写真たくさんの方のぺえじ)。いかにも塔頭<たっちゅう>ぽい、こじんまりした玄関から入る。由緒ある寺で、1332年創建なのだそうです。もとは先ほどの祥雲寺の地に在り、1615年の夏の陣で消失、移転したと。本堂・庫裏・門廊が重要文化財。修理はされていますが、1600年代のものらしい。お庭は新しいです。

南宗寺(←意外にお庭の写真がありませぬ)。ここんちも戦禍に遭っていて、1619年に再建。あれ〜、以前見たことあるのに、N吉、ここの庭は別のお庭とごっちゃになってましたよ。はずかし〜。緑多き枯流れで、奥行きも深い。寺領の大きさが権勢を忍ばせます。

ぶらぶら歩いて、今井宗久の墓へも。
お茶が盛んだった時代、富と知が、この町に集まったのだということがおぼろげに感じられました。