建築

香里園「八木邸」見学記

応接間[撮影:西村吉右衛門氏] 京阪香里園駅すぐそばにある八木邸は、京都大学工学部建築学科初代教授の藤井厚二(1888〜1938年)によって設計された。藤井は、2014年には天皇皇后両陛下も訪問された大山崎の聴竹居(1928年)の設計者として名高い。実験住…

アキバと御徒町と千代田:埼玉?04

アキバでブレストしてから、2k540(←公式。こーゆー読めない名をつけるセンスわからん)なる高架下を生かした施設へ。もともと江戸の伝統文化を担う人達が多かった御徒町というこの場所に、工房つきショップやものづくりワークショップを開くスタジオ的店な…

舞鶴の重文民家

春になると行事が多いです。 ってわけで、またもやご紹介。 舞鶴に行永家という重要文化財民家があります。 3/19(土曜)に御宅の公開と講演会が。 「里山の建築用材を使った梁組みと行永家」(←こちらからどうぞ) 新聞にも出たので、もう満員だったらごめ…

米軍住宅を受容:埼玉03

FLAT HOUSE STYLE(←本家ぺえじ)やらを読んで、そうか米軍駐屯名残の住宅がまだまだ残ってるんや、と話していたところ、相方が新築もある住宅地開発を探してきた。地主さんが価値に気づいて、新築FLAT HOUSE的な住宅地を作っているらしいジョンソンタウン。…

「ここが見どころ!古建築」連続セミナー

見て覚える力というのは、誰にも備わっているわけではない。その力の蓄積は、書物から得た知識を凌駕することさえある。 そんな力をもった講師による、古建築の魅力をわかりやすく勉強できる連続セミナーがありますのでご紹介。 ◎学芸セミナー『ここが見どこ…

和歌山は暖かかった

お庭の会の2月例会で和歌山へ。和歌山に7件あるという国宝建造物のうち、4点を巡りました。 まずは興国寺。鎌倉三代将軍、源実朝の菩提を弔うため建てられたそうです。江戸初期の庭園は、昭和初期に改修。それをS氏が再整備なさったということで、お金と人の…

「建築保存・再生の課題と展望」シンポジウム

わわわ、もう明日になってた。以下、コピぺです。__ 京都工芸繊維大学「建築保存・再生の課題と展望」シンポジウム(←くわしくはこちら) わが国では、1960年代後半以降、文化財の修復や保全について、さまざまな捉え方や手法が生み出されてきました。建築…

モダンなビルを下から上へ

京都の堀川五条には、増田屋ビルという賃貸ビル(←欠かさず情報発信してはるのが◎)があります。内装がいじれて家賃も安いのか、ものづくりをしてはる人たちがアトリエ兼ショップにしてはったりしておもしろいところ。 月市というイベントが気になっていて、…

松島新地は生きている

安治川トンネルをでて、九条駅方面へ戻る。 そういや、トンネル付近には以前演劇関係の施設があり、そこに集う人御用達のおいしい飲み屋があったはず。白雪温酒場かな。すぐ近くに新装開店してました。 九条駅を挟んで反対側の商店街、ナインモールへ。 こち…

阪神間の住宅地を歩む

大阪市歴史博物館の建築史探偵団2010の後編(←こんな写真がとれたら素敵〜な方のぺえじ)にて、阪神間を街歩き。いただいた資料のおかげでブログ書きやすいっす。 灘中学・高等学校本館(←あちこちの角度からの素晴らしい写真がたくさん!な方のぺえじ) 名…

大阪の昔の郊外

大阪歴史博物館の人気講座、建築史探偵団に行ってきました。新しい試みを考えていて、そのための勉強も兼ねて。 これって、もう10年ほど続いている人気講座なんだそうです。今回も定員オーバーで抽選だったとか。当たってラッキー! 午前中は、館で座学。3人…

近代建築で古本市

←関係ない写真。乙仲通のタイル 大阪へ出かけた帰りに、船場ビルディングのこのはな古本市(←地図がかわゆい!)へ寄ってみました。 船場ビルディングって何べん行っても一度で行けないあるよ……。自転車で何十遍も前を通って来たというのに。この日も本町通…

古き前衛の館

たぬ様個展(←地図にさえ味がある)に出かけてまいりました。会場は、長らく幻の文化財だった(=現存は知られていたがなかなか一般に見ることはできなかった)本野精吾(←こんな人)自邸です。立命館大学でバスを降りて、ちょっと迷って到着。 早描きには思…

路地奥に洋館発見!

北大路駅界隈は戦前に開発された住宅地だそうで、古い洋館、和館などもちらほら残っています。久しぶりにぶらぶらしていたら、和風な門構えの路地奥に、雑貨屋さんができてるみたい。どきどきしながら入ってみました。 ←路地奥へ進む Mesda nu Kyad メスダヌ…

ヨドバシ

いつできるやら、と思っていた近鉄百貨店跡地のヨドバシカメラがいよいよオープン(←オープンレポはぎがざいんさん)らしい。 囲いがはずされ、搬入や各店開店準備がよく見えるようになったので、ぐるぐる外から見てきました。 南側はセットバックして、路上…

山の手文化の香りを少し

伊丹の続きです。 清荒神のベガホール、T氏ご夫妻が所属される合唱団Basta Bastaのコンサートへ滑り込む。パイプオルガンのある格式高そうなホールです。 合唱団といえば、母マルヨのやってる「♪小さい秋〜」とかしか知らない文化度低いN吉ですが、曲目を…

津島めぐりて2

お昼は懐石処末木さん(←写真が素晴らしいぺえじ)。 敷地内に水田があり、四季折々にその風情も楽しめる料亭です。本当は会費ではお願いできるはずはないのですが、そこは普段のお付き合いやら工夫やらで寄せていただけることになりました。 ご飯にお刺身二…

職人は荒野をゆく

いつもお世話になっている、佐藤左官工業所の佐藤ひろゆきさんがお話をなさるので、まちづくりセンターへ。 町家をトーク(←ん?改修話だったっけ)というシリーズです。各回、職人さんが一人ずつおしゃべりするというプログラムで、もう数年続いてます。継…

見慣れた建物こそが愛しい

建築家、村野藤吾設計の、米子市公会堂という建物があります。 クマクマさんが教えてくださって初めて知ったのですが、この建物について、今、保存運動が行われているらしい。子供向けのパンフレットやかっこいい冊子が作られています。建物の建築的価値をま…

見頃は桜か建物か

重要文化財である京都府庁の公開&アートイベントへ行ってきました。 京都府庁旧本館は、1904年に完成したルネサンス様式の近代建築。現役で使われているということが素晴らしい。 中庭の桜は満開で、重厚な建物を軽やかに明るく彩っています。音楽会はアッ…

鹿はおらぬが青によし

法隆寺の見学会へ。 ←五重塔。一番下は「裳階」とゆ。 お声がけくださったのは、戦前から数えきれないほどここへ足を運んでこられたT氏。西澤先生死後も、伝説の実測伴走者を務められた方です。法隆寺っつーたらもう古くて古くて古い寺、ぐらいの認識しかご…